今回特別委員会の視察で岩手県宮古市と紫波町に行ってきました。 宮古市は津波の被害が大きく、まだ傷跡も残っていましたが、そのために庁舎は以前より高いところに建て、防災の拠点としていました。 紫波町は官民でプロジェクトを立ち上げ、駅前の町有地をどのように有効活用するかを25回も町民と話し合い、役場・図書館・健康センターを同じ場所に建て、民間でカフェや薬局、コンビニ、ビジネスホテルなどを併設していました。 どちらの庁舎にも共通しているのは、町民にとって庁舎が憩いの場となっていることでした。 どちらにも無料のフリースペースがあり、高校生が試験勉強をしたり、お弁当を食べたりしていました。 中学生や高校生が集まってくる庁舎って、魅力的ですよね! 図書館に入るとすぐにブックスタートのコーナーが広がり、だんだんと棚の高さが高くなるにつれ、年齢も高くなっていく仕組みでした。 乳幼児の本のコーナーには、幼児用トイレと授乳室が完備され、驚きました。今までは図書のある所にトイレがあるなんて見たことがなかったからです。 また、紫波町の基幹産業は農業ということで、農業に関するコーナーもしっかりと確保され、農家の皆さんはお忙しいので、ご希望があれば本の配達もしますと書かれていました。その配慮にも本当に驚きでした。 さらに、この週は紫波町の介護の日だそうで、介護に関する本が並んでいるその隣のフリースペースに介護用品が展示販売されていました。 本当に町民の立場に立った図書館でした。
もちろんすぐに八雲が取り入れて出来るような簡単なことではありませんが、町民の憩いの場になる庁舎を目指したいと思いました。 今日は午後から落部漁協の組合員の皆さんとの懇談会です。皆さんにとって、そして八雲町にとって実り多い話し合いとなるよう頑張ります!