今日午後から、JA新はこだて八雲支店女性部主催の「TPPを考える」講演会に参加しました。講師は気象予報士で、前衆議院議員、斎藤恭紀氏。気象についての話も含めながら、とてもわかりやすいお話でした。日本は官僚国家なのに対し、アメリカは大企業主導国家。TPPは、アメリカの企業が日本で規制のない自由な商売をし、利益を得るためのもので、日本の国民にとっては何一つ良いことがないということがよくわかりました。本当に恐ろしいと思ったのは、大腸菌が発見されたフライドポテトを返品すると「油で揚げると大腸菌は死ぬから大丈夫!」というアメリカ企業の返答。日本の安全基準の何百倍もの危険な食品が、子ども達の口に入るかと思うと恐怖としか言いようがありません。遺伝子組み換え食品のことも紹介されましたが、農薬と菜種がセットで売っていて、その菜種を植え、農薬をかけると、周りの雑草は全て茶色く枯れているのに、菜種だけは青々と育っていたり、虫除け遺伝子組み換え食物についた虫は死んでしまうなど、写真をまじえての恐ろしい話でした。『TPPは農業の方たちの問題では?』と思っている方も多いと思いますが、本当は日本人全ての生活の安心安全を根こそぎ崩される恐ろしいものなのです。「是非、TPPの真実を周りの方たちに広め,交渉から撤退するよう国会議員に強く訴えましょう!」と、講師の斎藤氏はおっしゃっていました。でも、本当に頼りになる国会議員は誰なのだろう?世論の8割近くが慎重審議を求めた秘密保護法案を数の力で強行的に採決した自民党・公明党・みんなの党は国民無視の政党で、所属議員には全く期待できません。野党の統一戦線、リベラル勢力の結集が大切だと思いますが残念ながら動きがみえません。

 とにかく、諦めず、最後まで『TPP反対!』という意思表明をしっかりとしていきたいと強く思いました。